はじめに


実用ベトナム語技能検定試験(ViLT)

ベトナム統一後、日本とベトナムの交流が活発になり、経済分野のみならず様々な分野においても交流が深まっています。

それに伴い、ベトナム語を学ぶ人の数がどんどん増えています。近年、大学等高等教育機関だけではなく、街の語学教室で社会人の方がベトナム語を学習するということはすでに一般的なものとなりました。

実用ベトナム語技能検定試験は日本における唯一のベトナム語検定で、ベトナム語のスタンダード化を進め、これを公平かつ公正に認定することで、日本におけるベトナム語の普及とベトナム語学習水準を向上させること、および実用ベトナム語技能検定試験を通して多くのベトナム語学習者のベトナム語運用能力向上の一助となり、さらに日越の交流が親密かつ活発なものとしたいという願いから開発されました。

原則としてベトナム語を母語としない人を対象に、ベトナム語能力を測定し、認定することを目的としています。
実用ベトナム語技能検定試験は準6級、6級、5級、4級、3級、2級、1級(最上級)の全7段階で評価します。


日本東南アジア言語普及交流協会(J-TAG)設立趣意

その国の言語を学ぶことは、その国の文化を学ぶことである」と一般的に言われる通り、言語は文化や歴史、気候や風土、民族性とも密接不可分の関係にあります。

翻って日本を取り巻く世界の情勢は急速に変化しています。すなわち、世界的な構造の変化に伴い、企業の海外進出や国民の海外渡航、駐在が増加し、国際社会の様々な分野や地域で多くの日本人が活躍するようになっています。

近年、東南アジア諸国に向けて企業や、日本国民の関心が非常に高くなっている中で、この地域の言語学習の機会、環境が十分とは言えない状況です。

日本とベトナム間の関係を例に上げれば、2013年に日越友好年(外交関係樹立40周年)が宣言され、日越の首脳が人材育成への協力、経済関係・開発協力等の幅広い分野における協力を確認すると共に、2014年、2015年にもベトナム国の首脳が訪日し、両国間の交流の発展が着実に図られて参りました。この間にもベトナムにおける在留邦人数は、2012年に11,194名、2013年に12,254名、2014年は13,547名(海外在留邦人数調査統計)と増加を見せています。またベトナムに進出した日系企業(拠点)数も2012年に1,211、2013年1,309、2014年には1,452社(同統計)となり、日系企業が海外に拠点を置く国としてその数は世界の第8位に位置し、ますます日越間の関係が緊密になってきています。

こうした環境の中、日越間の交流を促進、深化するためにはベトナム語を身に付けた優秀な人材を可及的速やかに養成する必要が求められています。

そのため、「実用ベトナム語技能検定試験」を設け、ベトナム語学習者に対する検定制度を立ち上げました。これまでも「ベトナム語検定試験」と呼ばれる試験は有りましたが、ベトナム国内でしか受験できず、更に重要な点は、日本人ベトナム語学習者に適した内容による検定試験が求められておりました。

これを契機にベトナム国に係る企業関係者や、学校におけるベトナム語学習者が受験し、自己の語学力レベルを知る機会を設けることによって、日本とベトナム国の発展に寄与していきたいと考えております。